Anno Mitsumasa

 

ーこの本は…ー

 

(前略)

 

この本は 言葉や 時間や 季節の

ちがいがわかるようになっていますが

なぜ そうなるのか 答えは かいてありません。

それは 子どもたちが大きくなって 自分の頭で考えて

そのわけが わかったときの驚きと よろこびのために

とってあるつもりです。

子どもが ふしぎに思ったら おとなもいっしょになって

ふしぎがってほしいと 思います。

 

安野光雅

 

 
『 まるいちきゅうの まるいちにち 』
安野光雅 : 編
エリック・カール、レイモンド・ブリックス、ニコライ・ポポフ、林明子、ジアン・カルビ、
レオ&ダイアン・ディロン、朱成梁、ロン・ブルックス、安野光雅 : 作・絵
童話屋 1,450  yen (+ tax)  

 

安野光雅さんが世界8か国8人の絵本作家に呼びかけてつくられた絵本をご紹介します。

 

ある年の1月1日、イギリスのロンドン・グリニッジ標準時0時にあわせてはじまるお話。

それぞれの国における大晦日から元旦にかけての様子が3時間ごとに描かれていて、

その国ならではのお正月の過ごし方や、季節の違いなどがよく分かる内容となっています。

 

おはようやおやすみ、新年のあいさつが頁々に書かれていたり、

世界各国の様々な1月1日がたっぷりとつまった一冊。

 

安野光雅  /  Anno Mitsumasa  1926- 
島根県津和野町生まれ。絵を描くのが大好きだったという少年時代。教員として勤める傍らで、書籍の装丁なども手掛ける。1961年に画家として独立。『ふしぎなえ』1968. (福音館書店)で絵本作家デビュー。その後、40年以上にわたり多くの作品を発表し続け、2001年春、故郷津和野に「安野光雅美術館」を開館。
ケイト・グリナ―ウェイ賞特別賞(1974)ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞(1978)国際アンデルセン賞画家賞(1984)紫綬褒章(1988)多数受賞。

 

 

 


 

『 りんごとちょう 』

イエラ・マリ エンゾ・マリ : さく

ほるぷ出版  1,300  yen  (+ tax)