『 まるまるまるのほん 』 

エルヴェ・テュレ : さく　たにかわしゅんたろう : やく　

ポプラ社　1,300 yen （＋ tax） 

「きいろいまるを おして つぎへ いこう」

１つのちいさな点から始まるのは、まるで魔法のような展開。きいろいまるをクリックして、次のページヘ。息を吹きかけたり、手をたたいたり、ひとつのまるがふたつになって、みっつになって。くるくるとめぐる絵本の中のマジックに、きっと誰もが夢中になってしまうはず。 “ あかちゃんからおとなまで、すべてのひとの感じる心へ  ” という作者のメッセージとともに、ひとりでも多くの方に知ってほしくて、店頭でもよく紹介させていただく１冊です。ポップアップでもなく、穴があいたりしているわけでもなく、イラストと文字が印刷されているだけ。それなのにとても立体的で、ページをめくるたびに不思議な感覚につつまれる全く新しいスタイルの作品です。

エルヴェ・テュレ　/　Hervé Tullet　(1958 - )

フランス・アヴランシュ生まれ。絵本作家。イラストレーター。美術と装飾芸術を学んだ後、１０年間アートディレクターとして働いていた彼が、子どもの本の著者として初めて出版した作品は『Comment Papa a rencontré Maman.』1994 Seuil Jeunesse 。以後、数々の作品を制作するとともに世界中で子どもたちに向けたワークショップを開催し続けている。

※　先日、ふらりと立ち寄ってくれたフランスからのお客さま。４週間の休みをとって日本中を旅しているのだと嬉々と話してくれたのは、1873年創業フランスの老舗 Bayard で働くお2人でした。原書『 Un Livre ! 』を出版している Bayard Jeunesse は国内児童書シェア３分の１を占める大手出版。ちょうどそこで児童書を編集している彼女たちと話していてとても印象的だったのが、“ あちこちで出版不況だと言われているけれど、フランスでは子どもの本は売れ続けている。子どもたちにとって本は絶対に必要なものだとフランスの親たちは考えているから ”　とはっきりと言葉にしていた事。“ 日本でこの作品に出会えるとは思っていなかった ”と喜んでくれた事。Bqyard の編集者の方とお話しできるなんて、とても良い経験が出来ました。お店が繋いでくれた素敵な縁に感謝しています。

I believe the picturebooks bring to sparkling faces to children (to be beaming). Merci Ms Youmna et Ms Anna!

『 ちょっとだけ まいご 』 

クリス・ホートン : さく　木坂涼 : やく

BL出版　1,400 yen （＋ tax）