『 シャクルトンの大漂流 』 

ウィリアム・グリル : さく　 千葉 茂樹 : やく

岩波書店　2,000 yen 　（＋ tax）

１９１４年８月。イギリスの極地探検家アーネスト・シャクルトンは２７人の乗組員とともに南極大陸をめざしエンデュアランス号にて出航した。結果として南極大陸の横断こそ成功しなかったものの、数々の試練を潜り抜けたシャクルトンと彼の乗組員たちは全員無事に帰還。２０か月以上にわたる大冒険が幕を閉じたという奇跡のような実話にもとづく物語。

アーネスト・ヘンリー・シャクルトン　/　Sir Ernest Henry Shackleton　(1874-1922)

１９世紀末から２０世紀初頭にかけ、南極探検の英雄時代とされる時代があった。その時代、南極大陸へ挑み歴史に名を遺した英雄の一人。アイルランド出身のシャクルトンは、幼少の頃より各地を転々と移り住み、１６歳で船員としての人生を歩み始めた。

ウィリアム・グリル　/　William Grill　(1990- )

University College Falmouth 卒業。イギリスを拠点として活躍中のイラストレーター。イギリスの老舗百貨店 Harrods や NYタイムズ などをクライアントに仕事を手掛ける一方、子どもたちのためのワークショップを行ったり、幅広く活動を続けている。『 シャクルトンの大漂流 』Shackleton's Journey, 2014 ケイト・グリーナウェイ賞史上最年少受賞。

帝国南極横断探検隊　( Imperial Trans-Antarctic Expedition )　が実際に行った探検のための資金集めに始まり、隊員たちの面接、６９頭の犬を仲間に選び、補強された小型木造船のブエノスアイレスにむけた出帆、彼らが出遭った流氷帯、ペイシャンス・キャンプの様子、ロス海支隊についてまで。夢のような冒険がたくさんつまったストーリーは勿論、親しみやすいタッチの色鉛筆で描かれたイラストも隅々まで楽しめる作品。

『 がたん ごとん がたん ごとん ざぶん ざぶん  』

安西水丸 : さく

福音館書店　700  yen （＋ tax）